いろいろ

1週間の札幌~函館~当別町の長期出張が先日終わり、講演活動の忙しさは一段落。その間のことを一気に振り返ってみよう…
■11/14札幌篠路高校図書館
昨年から図書館担当のT先生と温めていた企画がようやく実現。翌15日から始まる写真展の搬入をする。書棚やテーブルを片付けた図書室は思いのほか広く、自前のイーゼルを利用して
40枚弱の作品を飾る事ができた。「森のいのち」シリーズに「森の息、生命の像」展のものを半数セレクトし配置。ちょとセレクトが「寄り」モノに偏りすぎていたかな…。在校生、そして一般の来場者の方々がどう見てくださるか…。
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■11/15移動日
寒い。前日から一気に冬到来。函館への道中、ところどころで吹雪にひやひやしながら長距離ドライブ。夕刻、函館でいつも世話になっている子どもの本サークルのKさん、Dさんと落ち合い、食事。いま空家になっているDさんの実家を滞在中の宿として提供していただく。ありがたい。
■11/16函館市鍛神小学校
函館名物?ハセガワストアの「焼き鳥弁当」で昼食。その後学校へ。今日はスライド上映のあと、なんと180名の子供達とともに絵本作りワークショップ(WS)を行う。この大人数でのWSは初めて。どうなる事だろうと心配していたけれど、いざ始めてみれば、1年生から6年生までそれぞれに楽しみ、しっかり取り組んでくれた。ホッとする。今回企画をしてくれた元PTAのKさん、現PTA保護者の方々、熱心な校長先生のサポートのお蔭だ。WS終了後、片づけを終えた1年生数名が僕のそばによってきて「こでらさん、また来年も来てね!」と口々に声を掛けてくれ、緊張と疲れも吹き飛んだ。
鍛神の子供達

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■11/17北斗市立大野小学校
昨日とはうってかわって、子どもと大人が半々で、あわせて40名ほどのアットホームな講演+WS。寒気のなか校庭を子供達とのんびり歩き、学校自慢の見事なイチョウの黄葉を愛で、130歳の大ケヤキを見上げ、朽木をひっくり返してワラジムシにコンニチハをし、キツネノチャブクロの胞子を噴出させて、楽しんだ。WSが終わり、お世話になったPTA・Sさんとともに近所のすてきな喫茶店でコーヒーで一息ついていると、空からは「待ちかねた」と言わんばかりの土砂降りの雨。天候も味方してくれ、嬉しい一日だった。
■11/18北斗市かなでーる「風の子クラブ」
今年3月に七飯町大沼の友人Y宅を訪ねた折にスライド上映を観てもらったのがきっかけで、Y夫人・Aさんが企画してくれた。函館周辺の子育てサークル「風の子クラブ」主催の親子講演会。子どものほとんどが未就学の子たちばかりだったけれど、一緒にモモンガやリスやシカの映像を見ながら楽しんだ。午後は同会場で交流会。クラブ代表のOさんたちと子育てや出産の事をあれこれ喋る。お父さんの参加が3人あったのが嬉しい。こういう場に大人のオトコの姿がもっともっとあるといいなぁ…。
夕方は、翌日の講演の準備で函館山の麓の北海道国際交流センターへ。外は吹雪いてきた…。夜は大沼のY邸へ移動。Y夫婦が建てた完全セルフビルトのゲストルームでお宿の世話になる。1階の薪ストーブの中でミズナラの木が小さくぱちぱちはぜる。心地良く眠りにつく。
■11/19北海道国際交流センター「タイ人青年研修特別講演」
今日は、日本における幼児教育の視察研修に来ているタイ人青年研修生へ、講演と自然体験WSなどの事例紹介。教育の専門家ではない僕の話で参考になるのかな…と思いつつの講演だったが、みな真剣に耳を傾けてくれ、講演後の質問もたくさんしてくれた。文化は違えど、自然体験を通じて子どもの成長を…という思いは共通なのだろう。タイという国が身近に感じられた。30日までの研修、実りの多いものでありますように。
職人の手によって…

関連ブログ
ボラット編集日記「写真家小寺卓矢氏がJICAタイ青年に講義」
http://www.hif.or.jp/volut/editor/2007/11/jica.html
夜は、大沼Y家の隣人で友人のMさん宅で、Y&M両家のみなで食事。美味しい玄米ご飯を頂きながら、Mさん夫妻と自宅出産の体験談や子育ての事など楽しく談義…のはずだったのだが、僕が極めて個人的心配事を抱え込み、すっかり気もそぞろ。ろくなお話も出来ず、なんとも申し訳ない晩餐に…。本当にごめんなさい。
■11/20移動日
朝、気を取り直して、タイ人研修生一向に同行させてもらい、函館市立はこだて幼稚園を視察。園内や、園舎に併設されている公共図書館を利用した園外保育の様子をタイ青年らと一緒にみる。図書館の中で年中さんがおのおの自由に本を選んでいる。お友達と一緒に本選びをしたり、1冊の本を互いに音読しあっている子らも。その間、教師は何の指示も提案も一切しない。全ては子供達の自主性に委ねている。そのわりには「館内では静かに」というお約束を、ほとんどの子がしっかり守れているのが驚きだ。お友達同士で与え合う刺激の中で、本への興味やことばへの興味、また共同生活の約束事が自律的に育っているのが非常によく分る。ふーむ、なるほど…。
その後函館を後にし、札幌へ移動。
■11/21札幌篠路高校図書館講演会
午前中は事務仕事。午後、写真展開催中の篠路高校へ。展示最終日にあわせて講演を行う。18:30からの講演会は、在校生数名を除き全て大人の一般参加者。講演の内容も「森のいのち」制作のことを中心に、しっとりと大人向け。子どもたちを前にする時とはまた一味違う緊張感のなかでお話をさせていただいた。講演後はサイン会。たくさんの方が声を掛けてくれて嬉しい。写真展準備から手伝ってくれた図書局、放送局の在校生、ボランティアのPTAの方々もたくさん残ってくれ、片づけを手伝ってくれた。みなさん、ありがとうございました!


■11/22当別町「当別こども図書館講演会」
長かった日程の最後に、石狩郡当別町でスライドトーク。今夏「北海道子どもの本のつどい芽室大会」でデジカメ絵本作りWSに参加してくれたAくんのお母さんが「ぜひ当別に来てください!」と呼んでくれて実現した企画。当別町にはまだ公立の図書館がなく、町民有志が「こども図書館」を立ち上げてこの20年来民間で運営しているのだが、今回そのメンバーがもろもろの準備とサポートをしてくれた。ありがたい。開演前には代表のHさんと食事をしながら、地域に図書館があることの大切さなど話す。当別にもぜひ公立図書館ができ、有効に運営されるといいな、と思う。余談だが、図書館に限らず公共施設は箱物が出来てからの活用にどれだけ関係者の’情熱’が注がれるかが何より大事。いわゆる「お役所仕事」で、「予算の許す範囲で、一応やることはやってますよ~」程度では悲しい。当別は「こども図書館」の20年の取り組みがあるので、図書館が出来た暁にはきっとそれが積極的に活かされることだろう。楽しみだ。
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講演後、主催メンバーの皆さんと茶話会。美味しい手作りケーキとお茶でホッと一息。「今度は夏にでもWSやりましょう!」というお声も。そうですね。また皆さんに会いに来ます!
そうそう、今回の講演には、神奈川の高校在学時に同窓だったHさんが駆けつけてくれた。彼女、当別に縁があり、ちょうどこの時期に滞在中だったのだ。在学中はまともに喋ったこともなかった同窓生と、神奈川から遠く離れた北海道での不思議な再会。こんなご縁もあるのだなぁ。36年も生きていると、こういう面白い事もある。いいもんだ。
■11/23
当別のホテルを発ち、ようやく自宅への帰路につく。昨日からの猛吹雪のため、あたりは季節はずれの銀世界。道路の状態も悪い。慎重に慎重に、家族の待つ我が家へと車を走らせた。