いろいろ

■25日
先日長沼の絵本屋で買った本(絵本ではなく一般書だが…)、志村ふくみと鶴見和子の対談録『いのちを纏う』を昼間に一気読み。色と”きもの”にまつわるあれこれ。非常に刺激的。二人の色彩論への共感と、自分自身の普段のいい加減な姿勢に、少なからぬ反省を覚える。
それにしても、これまでに購入した鶴見和子の著作3冊は全て、それぞれ異なる「絵本屋」で手に入れたことになる。本の内容事態は決して子供の本関係では無いのだけれど…。不思議なのもだ。
■26日
撮影に出かけた阿寒で、写真家Oさんと会う。「写真家」と書くと、Oさん本人は謙遜して「まだ写真家ではありません…」というかもしれない。そう、今年釧路の大学を卒業したばかりの若手で、いま道内の大御所写真家の下でアシスタントをしながら作品を撮りためているそうだ。
Oさんとはネットで知り合った。「モノクロ暗室を始めたい」というので、僕が以前つかっていた暗室機材一式を譲る事にし、今回阿寒ではじめて会い、機材を引き渡した。
Wynn Bullockが好きだという彼は、デジタル全盛の今、あえてモノクロフィルム&プリントの自家処理作品を作っていきたいという。どんな作品が彼の感性と手によって生み出されるか、たのしみだ。
■27日
撮影中にカメラが故障。ボディー内の絞り制御レバーが動かない。全て絞り開放で映ってしまうので、どうしようもない。
奇しくも、僕が使うニコンからつい先日、最新鋭のプロ用機種発売の発表があったばかり。カタログや雑誌の特集記事を見る限り、かなり良く出来たカメラの様子。11月発売だという。「いっそのこと、これを機に…」と心が動く。でも、先立つものが…。
写真をやることって、つまるところ、なんだかいつでも「先立つもの」との闘いだなぁ…。
■28日
阿寒から釧路に出る。市内で開催された長倉洋海さんの講演会を聴講。メッセージのこもったいい講演だった。その会場で、11月に札幌で企画してもらっているある写真展&講演会の担当者と打ち合わせ。
自宅へ戻る途中、大きな本屋に寄って、2冊ほど読みたい本を仕入れる。講談社文庫/所功著『伊勢神宮』、ちくま文芸文庫/ゲーテ著『色彩論』。
後者は、25日に読んだ『いのちを纏う』の中で紹介されていて、ぜひ読みたいと思った。他にもシュタイナー著『色彩の本質』という本も紹介されていたのだけれど、あいにく書店に在庫なし。
隣の書棚に、以前から読みたいと思っていたフレイザー著『金枝篇』を見つけたので代わりに買って帰ろうかとも思ったが、岩波文庫のものは5巻物の長編。しかも難解。数ページ立ち読みして怖気づき、購入はしばらく後にする事に。
何か面白い本を1冊読むと、その関連図書で読みたいものがどんどん増えて、それが楽しくもあり、また困った事でもあり…。
■29日
午前中は、帯広のある写真館のアルバイトで、中学校文化祭のアルバム写真撮影。各クラスが発表する趣向を凝らしたステージ出し物が楽しい。演劇あり、「笑点」のパロディーあり。どのクラスも、失敗だらけのグタグタ感や予期せぬ間が、なんともいえず可笑しくて、会場も、演じている本人達も楽しそう。
午後帰宅すると函館から電話が。10月1日から開催の函館市中央図書館での写真展の展示作業をしてくれている方から。
こちらから発送した作品のうち、アルポリック大判作品が1枚変形してしまっているとの事。搬出前に入念な作品状態チェックをしてから発送したので、ほぼ間違いなく運送会社の搬送中のミスによる損害だろう。宅配業者に連絡し、対処。
幸い保険をかけておいたので、経済的損失はカバーできそうだけれど、結局その作品は函館展示でも、またその直後に予定している北海道開拓記念館の展示でも使えない事に…。まいったなぁ…。
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あらら、困った事ばかりの日記になってしまった…。