なんとあらわせば

■近所の林をゆっくりと歩いた。気持ちがいい。
■歩きながら、立ち止まりながら、木漏れ日を浴びながら、風に吹かれながら、木々の若葉のやわらかさを指先で確かめながら、アシナガバチが桑の実を食む様子に見とれながら、ふと考えた。
■今のような状態を一番短く適切に「森を○○○」と言い表すとしたら、どんなことばが相応しいのだろう?
■「森を歩く」ではあきらかに何か足りない。
■「森に居る」でもまだ足りない。
■かといって、「森を愛でる」では情緒的に過ぎる。
■「森に出会う」では修辞がちょっと鼻につくし、
■「森に案内される」では、細川剛氏だ。
■「森に○○○」「森を○○○」…
■そんなことを考えながら、ゆっくりゆっくり森を歩き続けた。
■そう、まさにそういう状態こそを、たった一言の平易なことばで、なんて言いあらわせばいいのだろう。