ポニョ4

■いまようやくわかったー!
■ポニョに対して感じていた曰く言い難い感慨を、僕はずっと、なにか別のもので例えられそうな気がして、モヤモヤと思いをめぐらせていたのだけれど、それがなんだか、いまわかった。というより、思い出した。
■それは、僕が絵本「とん ことり」(筒井頼子作・林明子絵)を読み終えるたびについ口にしてしまうこの感慨でした。
「そう、そうなんだよ。この最後の2ページなんだよ。これがあれば、もうそれでいいんだよ…」。
■念のために書いておくと、その感慨が意味するところは、「とん ことり」においては最後の2ページ以外が全く不必要・無意味だ…などという意味ではありません。
■むしろ、それら前段のページで丁寧に積み上げられた作者達の思いや意図、いや、それどころか、世の中にあまた在る優れた絵本の存在意義の多くの部分が、このわずか2ページ(2シーン)の中に抱合されかねないくらいに、「根源的に大事」なページ(シーン)だ、という意味です。
■特に、宮崎氏の言うとおり、この”神経症と不安の時代”においては。
■うーん、なんだか、なおさらよくわからない補足ですね…。
■ともあれ、僕にとってのポニョ(特に前半30分)は、「とん ことり」の最後の2ページだったのだ!ということが、いまわかったのでした。すっきりした!
■ちなみに、僕は「とん ことり」においてもやはり、最後の最後でグッと目頭を押さえたくなります。はは。かなりな単純脳味噌ですね。でも、共感してくれる人、少数ながらもいるんじゃないかなぁ…。
-------------------------------
追記しちゃおう
■ポニョという作品が「となりのトトロ」への回帰だとする意見を何人もの人から聞くのですが、僕にはそれ以前の「パンダコパンダ」のほうがより近いのではないかと思われます。
■トトロ作中の世界観のように、いわば、あの世とこの世を行ったり来たり、というよりは、もう冒頭から登場人物全員であの世へ行ったっきり。あちらの世界こそ「この世」だもん!の世界観。
■そして、じつにシンプルに全編を充たす「わっはっはー、だもん!」の幸せ感。(ポニョには少し複雑さがあるかな…)
■僕はトトロも好きですが、パンダコパンダも「いいなぁ」と思います。
■特に、みみちゃんの「素敵!」という口癖がイイ!それこそ「このコ、なんて素敵なんでしょ!」と、誰かに手紙をしたためて教えてあげたくなります。絵本「まりーちゃんとひつじ」のぱたぽんとならぶ、僕にとっての2大”素敵さん”かもしれません。
■なお、うちの娘たち、どうやらトトロよりパンダコパンダを好んでいるようです。そして、親としては、パンダコパンダを好む幼少時代を時間をかけてたっぷりすごして欲しいなと、密かに願っています。