ポニョ

■昨日は午前中から、長女と甥っ子を連れて(彼らに連れられて?)帯広の映画館へ。「崖の上のポニョ」。
■良い意味での「こども向けファンタジー」映画。とってもカワイくて美しく、また、大らかな映画だなと思いました。特に前半部分の、観る者を”不思議な海の世界”へと引き込んでゆく勢いや迫力が見事でした。
■でも一方で、「あれは何?どうしてああなったの?なぜなんだろう?あの登場人物たちは何のためにあれをしていたのだろう?」と疑問をもつ部分も多数。
■それゆえに、ああ、また観たいな、と思いました。
■同じジブリの最近の作品で、やはり鑑賞後に”不可解さ”を多く覚える映画として「ゲド戦記」があります。でもそちらは敢えて再度観たいとは思いませんでした。
■その「ワケのわからなさ」は、もっぱら監督のひとりよがりや不親切、また語り手としての力量不足によるところが多いように思えました。
■それを理解していないと、話の筋の追体験や主人公の人格把握(つまり感情移入)に困難をきたすような最低限の”情報”すらも伝えてくれない部分が多いため、観ているうちにモヤモヤ・イライラがつのりました。
■でも、今作のもつ”不可解さ”は、「これはファンタジー。どうぞご自由に”想像”してお楽しみください」というような監督の意図すら感じさせるもの。「ものがたりを楽しくするのは、あなたなのですよ」とでもいうような。
■すくなくとも僕にとっては、鑑賞後の”解らなさ”が逆に、あれこれ思いをめぐらす余地として心に残り、心地よく感じました。じつはそのあたりが、この映画に”大らかさ”を感じた理由のひとつなのかもしれません。
■そして監督が、限りなく広く深い”海”を舞台にして映画を作った意図もここにあるのかな、と思ってみたり。
■クリックひとつで何でも知れ、解ってしまえる時代。否、ワカったつもりになってしまえる危うい時代。そんないまだからこそ、カワイイね!キレイだね!やさしいね!でも、わからないこともたくさんあるよね!と無邪気に微笑んでいられる映画を作ったのかもしれませんね。
■ものを表現する者として、ちょっと勉強になりました。
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そうそう、映画館で会ったKさん、これ読んでますか?
またあれこれ理屈こねてます!笑
またどこかで不思議な偶然で会いましょうね!