久しぶりの阿寒

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■久しぶりに阿寒に撮影に来ている。本当は先月も来るはずだったのだけれど、娘の急な発熱や、溜まった事務仕事処理などで計画倒れに終わってしまった。実に数ヶ月ぶり。前に来たときには、まだ林内に雪が残っていたっけ…。
■天気はほぼ快晴。爽やかな青空と梢を渡る風が気持ちいい。でも、こんな日はむしろ、撮影は難しい。被写体として森を見たとき、日差しが当たる部分と影になる部分とのコントラストが強すぎるのだ。特に、黒々とした針葉樹を茂らせたこの阿寒の森では。
■また、連日晴天続きだとなおさら、木々や草花の肌が乾いた感じになって、森の生気を写真で表現しづらくなる(たとえぱさぱさに乾いた森でも木々の生気を表現できる写真家になりたいものだ…まだ精進が足りないな…)。
■今日はあまりシャッターを切らず、お気に入りの「苔の庭園」をゆっくりと歩き、時折大きな岩の上に腰掛けて風の音に耳を澄ませたり、足元にさくゴゼンタチバナを眺めたりして過ごした。なんと贅沢な時間の過ごし方か。
■しかし、そう実感する一方で、僕の脳裏を「本当にいま、こんなことをしていてもいいものなのだろうか…」と、ある種の罪悪感のような思いがよぎる。
■そう、これは、森を歩くたびにいつだって感じていることだ。森で過ごす時間、出先での体験が素敵であればあるほど、僕は、家にいるカミさんと娘たちの顔をいつも思い出してしまう。
■こんなことでは写真家失格か…。やはり精進が足りないな。里山の作品で著名な写真家Iさんはその昔、’自分は鬼になる!’と宣言して写真に取り組んでいたのだと、ある人から聞いたことがある。
■鬼、か…。僕の場合は、せいぜい「泣いた赤鬼」止まりだな。
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写真は、木漏れ日の中のハクサンシャクナゲ。