厚岸のブナ

またもブログの更新をサボっておりました…。

道東方面へ撮影へ行っていました。

来年出版予定の新刊のために、急遽どうしてもブナの殻斗と堅果を撮影することが必要になりました。

「さて、黒松内へ行こうか、島牧へ行こうか、それともいっそ大沼あたりまで…。それとも江別の千古園ですませるか…?」と考えていたのですが、いや、ちょっとまて、道東にもブナがあるじゃないか!と、東へ車を走らせました。

目的地は、知る人ぞ知る、厚岸樹木園。

ぼくは、夏にやはりブナの葉の撮影をする案件が生じたとき、道内の植生地をいろいろ調べる中ではじめて「厚岸にブナあり」と知りました。

黒松内低地帯以南のいわゆる道南地方が自生可能域と一般に言われるブナですが、あるところにはあるものです。道南地方を遠く離れ、釧路からさらに東の沿岸のまちに生えているとは。

ちょうど阿寒・釧路方面へ出る予定もあったので、これを機にいちど「道東ブナ」を見ておこうと、一路厚岸へ。

発達した低気圧で暴風吹き荒れるなか、厚岸の愛冠岬にほど近い樹木園に到着。道東ブナとご対面。元気に枝葉を茂らせています(すっかり黄葉は終わってましたが)。

標本として植樹されたものだとはいえ、本来のブナの植生域からだいぶはずれたこんなところで元気なブナを拝めるとは、なんだか変な感じです。

「ここで生きてくのもなかなか大変だろうけど、頑張るんだよ」と軽く声をかけてから、ゆっくり撮影をさせてもらいました。