山元のこどもたち

本州に来ています。

14日には、毎年恒例となった宮城県山元町訪問。札幌の絵本読み聞かせサークル「絵本コミュニティKURABU」の皆さんに帯同し、震災被災地の小学校と保育所を訪ねました。

ぼくが山元へ同行させてもらうようになって3年目です。一昨年も昨年も、小学校では、自分の著作の読み聞かせや森のお話などスライドショーをさせてもらっています。

そしてもうひとつ、そのスライドショーの流れで、「小寺が撮影した複数枚の森の写真に子どもたちがことばをつけて、即席の写真絵本を作ってみる!」という時間も設けています。

今回、ぼくが子どもたちの前に「こんにちは!また来たよ」と現れるや否や、「絵本つくろー!はやくー、つくりたいー!」と、即席写真絵本づくりを促す声がかかりました。

なので、もちろんやりましたよ。

で、子どもたち、写真につける言葉が、年々グレードアップしてやがる。笑 やるな、お前ら。笑

結果、今年もじつに愉快な「絵本」ができました。

ただ、この山元の子どもたちが作る即席絵本には、別の地域でやるときとはまた違ったテイストが潜んでいるように感じます。昨年もそうでした。

その良し悪しは別にして、写真に添えられる言葉が、まっさらなポジティブさ(たとえば「きれい」「おいしい」「嬉しい」「楽しい」「かわいい」「おもしろい」)だけでなく、どこかに少しのネガティブさを含んでいるのです(昨年は、「〜な運命なのかな…」「なんで○○しちゃったんだろう…」「つらいなー、だるいなー」など)。

それを「被災」という言葉に結びつけて捉えようとするのは、あまりにも短絡というものかもしれません。勝手な思い込みだ、余計な先入観だ、とお叱りをうけるかもしれません。

でも、そうは言いつつも、ぼくはそうした子どもたちの表現のなかに、何かしらの「山元の子どもたちにとってのリアリティー」が少なからず潜んでいるのではないかと思っています。

今年の作品の中から一枚だけ、子どもたちのことばを紹介します。たしか、中学年の女の子がぼくの写真に添えてくれた言葉です。

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この子どもたちが次はどんな表現をぼくに見せてくれるのか、それを楽しみに、できればまた来年も山元を訪ねたいと思います。また会いに行くぜ、子どもたち! 言葉を研ぎ澄ませて、待っててくれ!