撮影に

■別海から戻り、家であれこれ片付けて、翌々日撮影へ。
■森の中はまだたっぷりと雪。でも、もうザラメ雪だ。
■そんな、大してフォトジェニックなもののない森の中を一日歩きながら、相変わらず「こんなもの撮ってどうするの?」というような被写体たちとそっと向き合う。
■ある意味、贅沢の極み。至福の時間。
■ところで今回は、先月購入した新しいレンズを携行。70-200VR2。最新のズームだ。
■僕の撮影はこれまで99%が単焦点レンズ使用。しかも最近はMFの55mmと28mmがあればほとんどこと足り、ときどき思い出したように14mmが登場する程度。
■今回持って行った最新ズームは、森の撮影以外の頼まれ仕事で使おうと買ったのだけれど、普段お蔵入りさせておくのももったいないので(だって、高いんだもの…)今回お試しで森に持ち込んでみた。
■そしたら、なんとまあよく写るレンズだこと。
■しかも便利。ズームだから、というだけではない。手振れ補正が強力。薄暗い木陰で200mmでも手持ちでピタリと決まる。
■最新の技術は凄いなぁ。ああそして、ことの善し悪しは別にして、カメラマンが持っていなければならない撮影技術力の最低値は、ますます下落の一途を辿るのだなぁ…。
■ま、そうしたテクノロジーのお陰で、被写体そのものと質的により深く向き合えることになるならば、僕は「テクノロジー万歳!」と叫ぼう。
■でも、たぶん…。森の撮影ではやっぱり55mmと28mmの陰で、このズーム、出番は少ないだろうな…。
■で、今日午後、撮影から帰宅。
■夕食にはタコ焼きを山ほど焼いて、娘たちと、お腹ぱんぱんになるまで食べた。
■そうそう、撮影の合間に、先月から読みかけ状態が続いていた「ラディカル・オーラル・ヒストリー」保苅実著(御茶の水書房)を読了。
■勉強になったと同時に、著者の姿勢に共感すべき部分、多し。
「私は、グリンジの長老たちから、次のことを学んだと思う。身体感覚は、何かを探し求めるために使用されるのではない。その逆に、もし自分が十分な静けさと注意深さを養うなら、むしろそれのほうがこちらにやってくる。静かに身を置き、感覚を研ぎ澄ますことは、世界を知るためのひとつの技法である。」
保苅実著「ラディカル・オーラル・ヒストリー」御茶の水書房
第2章「歴史をメンテナンスするー歴史する身体と場所ー」より抜粋