撮影

■ひさびさに撮影に出ている。
■森はまだ雪に覆われている。でも、もうすっかりカタ雪。長靴ツボ足でさくさくと。
■ああ、いったいこれまでに、何度歩いただろう、この森を。今回もまたこの場所に来てしまった。そして今回もまた、これまで何度も視てきたはずの風景に、性懲りも無くまたいつもの55mmレンズを向けている。
■見慣れた木々、見慣れた草々、見慣れた岩々…
■毎度ながら、思う。いったい何のためにこれをしているのか。なにゆえにこれをしているのか。これをして、何になるというのか。同じ場所で、同じ季節に。
■しかし、やはり毎度ながら、こうも思う。
■これをするしかないのだ。
■いや、正確な言い様ではないな…。
■「するしかない」とか「せねばならぬ」ではすでになく、もしかすると、もはや「これをしたい」でもないのかもしれない。
■いわば、「わたしは・これを・するのだ」が、実情と心情に、一番近いのかも知れぬ。
■いや…きっとそこまでは、未だ未だ到達しえてなどないはずだ。それがそんなに簡単にたどり着けるような「地点」じゃないことは、僕にだって、なんとなく解る。
■「これを・するのだ」に少しでも近づくために、やはり、これを・しよう。