新宿写真展・10日目

写真展最後の週末。午前中一番に声を掛けていただいたのは、この公式サイトや雑誌「faura」で僕の作品を観てくださっている方でした。「森のいのち」をお求め頂いたので、サインをしてお渡ししました。ネットや書籍で僕を知ってくださっている方とこうして直にお会いして話ができる。やはり写真展はいいものですね。
その後も友人、知人、スライド上映で知り合った方とそのお仲間など、多数ご来場。「一枚一枚の写真からいのちを感じます」「被写体と真剣に向き合う姿勢を写真から感じます」「うわべだけではない、森の”内側”の写真なのがいいですね」とさまざまな感想を頂きました。
展覧会の場で本人を目の前にして作品を批判できる人はなかなかいないので、結果、作者が耳にする感想は好評ばかりになります。きっと僕の作品に関しても、負の評価をされるべきところは本当はたくさんあるでしょう。ただ表に出てこないというだけで。
でも、それを差し引いて考えても、こうしてご意見・ご感想をいただけるということはありがたいことです。少なくともその方の心が僕の作品を観ることで少なからず動いたということですから。それはやはり嬉しいものです。
ただ、頂戴する好評に甘んじることなく、更に精進すべき点を自分で感じ取っていかなくてはなりません。実際に今回も、自分の作品と毎日向き合うことで、自分自身が今後なおさら追求してゆくべきことに気づきました。写真家としても、人間としても。
さて、今日は面白い出会いも。
午後、一組のカップルが来場し、えらくじっくりと作品を観てくれました。その顔には全く覚えがなく、どうやら初めてお会いする方々です。彼らはすべての作品を観終わると、芳名帳に記名したあと、にこにこしながら僕のほうへ近寄ってきました。ずいぶんと親しげな笑顔です。僕は、おや?と不思議になりました。どこかで会ったことがあったかな…?すると男性がいいました。
「こんにちは。いとこです」。
え!?突然のことに驚きながら、よくよく話を聞いてみれば、その男性は僕の父の弟の奥さん(つまり僕の叔母)のお兄さんの息子だとのこと。僕とは直接の血縁関係はなく、正確にはいとこには当たらない間柄。でも、紛れもなく親戚です。
彼はずっと関東に在住なのだそうですが、北海道北部の町にある僕の父方の実家へは、去年僕とすれ違うようなタイミングで滞在していたのだといいます。今回、叔母からこの展示のDMをもらい「親戚の写真展だ」ということで、奥さんと共に来場してくれたのだそうです。
まさか写真展会場であらたな「親戚関係」が開拓されようとは!
と、驚くのはまだ早かった。彼らが帰った直後でした。ある女性が話しかけてくれました。「あの、Rちゃんの紹介で来ました」。Rちゃんとは前出の叔母の息子。つまり僕のいとこ。で、よく話を聞くと、彼女、Rちゃんフィアンセなのだそう。
なんと、今日だけで一気に二組の親戚(親戚予定?)が増えました。わずか1時間ほどの間に。こんなこともあるのですね。