新宿写真展・3日目

今回展示をしている会場はカメラメーカーであるペンタックスのサービスカウンターに併設されているので、カメラ修理を待っているお客さんなどが、待ち時間を利用してギャラリー作品をみてくだいます。したがって、今日も朝から人の絶えない会場。
早い時間帯にふらりと立ち寄ってくださった、とある紳士。凛とした後姿からは、なにやら表現者の雰囲気を感じます。で、よくよくお顔を拝見すると、それはコマーシャルフォトの重鎮・写真家のH氏でした。ぐるりと展示を見ていただいた後、僕のほうへ立ち寄って一言激励の言葉を掛けてくださいました。僕はといえば、なんだか変に緊張してしまい、一言お礼を返すのが精一杯。
午後には、ペンタックスフォーラムの隣にあるEPSONのギャラリー「エプサイト」で個展を開催中の川田喜久治氏が観覧してくださったのでご挨拶をさせていただきました。
また、アラスカ滞在時以来ずっと親しくしてもらっている先輩で、その徹底した表現哲学に僕が密かに尊敬の念を抱く写真家のY氏も、奥方とともに展示を覗いてくれました。
こういう都心のメジャーな会場で展示をするということは、言うまでも無く、第一線で切磋琢磨する「取る側の人間」の目にも自分の作品を大いにさらすことなのだとつくづく思い知らされました。3日間の緊張疲れで今日は少しダラケ気味だった背筋が、またピッと伸びました。
その後も、初日と2日目同様、学生時代の友人、小学校の恩師、親戚、今度演でお世話になる学校の先生、友人の友人、また、今日初めてお目にかかるたくさんの方々がご来場。うれしいなぁ。
旧知の友人夫妻が2歳のめんこい娘をベビーカーに乗せてきてくれました。その子に会うのは初めて。うへ、かわいいじゃないか。ウチの娘も負けそう(でも、負けない)。初めて会う薄らヒゲのおっちゃんに、彼女、ちょっと緊張した面持ち。でも、「森のいのち」の買い上げタッグにアンパンマンを書いて「はい、どうぞ」と手渡してあげると、それまでこわばっていた顔が途端に緩み「アンパン、アンパン」とにっこり笑顔をみせてくれました。アンパンマン、恐るべし。ん?そういえば「森のいのち」の担当編集者は、アリス館の前にはフレーベルに居たのだ。ま、関係ないか。
たくさんの方と楽しい話をいろいろして、時間が瞬く間に過ぎてゆきます。でも、こちらがばたばたとしているせいでせっかく来ていただいたのにゆっくりとお話ができずにお帰りいただくことになってしまった方も何人もいて、うーん、申し訳ない限りです。でも、これからお越しいただける方がいれば、ぜひ隙を見つけて声をおかけくださいね。まいどまいど書きますが、本当に励みになりますので。
さて、今日も夕食は新宿で。お相手は、昨年12月まで月刊誌の連載でお世話になっていた編集者とそのお連れ合い。写真やムービーや雑誌などの話をしながら、イタリアンレストランでピザとパスタの夕餉でした。で、ビール。
一日の終わりにぷはーっと一杯は実に爽快なのですが、日中2歳の女の子にあったせいで、ほろ酔いになったらなったで、なんだか北海道に残してきた二人の娘たちのことが無性に思い出されてしまい、3日目にしてすでにホームシックの兆しが出始めています。