映画「海炭市叙景」いちぶネタバレ

ちょっと前に「海炭市叙景」を観た。とてもよかった。疲れたけれど。
熊切監督の作品は、観ていてくたびれるのだけれど、それだけに、なかなかよい映画作家だな、と思わせる。
劇中、数カ所、設定や演出で違和感や不満が残る部分はあったものの、総じて大変見応えがあったし、”受け取り応え”があった。
【このあと、一部ねたばれ】
いいシーンはたくさんあったのだけれど、個人的には、バーを出たところで酔っぱらいオジさんが叫ぶ「解んねえよ、お前なんかには、解んねえよ!」という(多分そんなような)台詞と、そのあとに、関わった二人が別々に夜の暗い町に消えていくシーンが印象に残った。街灯に照らされ鈍く光るマンホールの蓋の印象とともに。
この映画を見る前にテレビで洋画「バベル」を観て感じていた不満があったからこそ、余計にこの映画の良さを強く感じたのかもしれない。
…それにしても
どうして僕が映画を観に行くときには、最近必ずと言っていいほど、ごく近い席に、鑑賞中にレジ袋をかしゃかしゃならす人や、「あぁ、あの俳優さん○○にも出てたよね。お、この場所”湯の川”だね。俺、まえにあそこ行った、行った!」と連れ合いとの囁き合いがとまらないカップルが座るのだろう…(笑)。それがなんとも残念で…。今回は特にじっくり静かに観たい映画だったな。