最近のこと。

■9月21日
南富良野町へ。数年前にスライド上映会を企画してくれたサークルWISHさんが、小樽のおもちゃ屋キンダーリープさんの「移動おもちゃバス」を招いて保育所、小学校で楽しく遊ぶというので、それに飛び入りさせてもらうことに。

キンダーリープ
https://www.kinderlieb.info/

南富良野といえば、テレビなどでも広く報道された通り、台風10号で中心市街地や周辺農地が河川氾濫で酷い被害を受けた町です。せめて町の子どもたちに拙著『いっしょだよ』を読むだけでも…と、お手伝い兼読み聞かせをさせて、と申し出たところ、WISHのEさん、Nさんから「喜んで!」と快諾をいただきました。

保育所と小学校だけでなく、急遽高齢者デイサービスへもいくことに。町の中は泥で酷い状態がまだまだ残っていましたが、幼児も、児童も、高齢者の皆さんも、たのしいおもちゃ遊びでニッコニコの笑顔に。おもちゃは偉大だな、遊びは偉大だな、と思いました。かくいう僕も、お手伝いそっちのけで、すっかり遊び呆けてしまいました…笑。


■9月22日
このブログでも紹介していた「糞土師・伊沢正名氏の“野糞のおはなし”スライドトーク」へ。僕にとっては、とにかく「キノコ・コケ・粘菌の写真家といえば伊沢正名」。でも、現在、伊沢さんご自身のアイデンテティとしては「糞土師」。真剣に「自然の循環の中で生きてゆく」ことを考え、野糞活動に取り組んでおられます。野糞生活40年。その間、病気入院中のやむをえぬ水洗トイレ使用を含め、野糞をしなかった日がたった数日だそうです。

糞土研究会「ノグソフィア」(伊沢さんの活動HP)
http://nogusophia.com/

生物科学・生態学・自然哲学に根ざし、また、徹底した実践・実証主義を貫いてきた氏の語る「糞土思想」には、大きく納得させられます。「人間だけがなぜ自然の循環の中から逸脱し、糞をわざわざ下水に流し、薬品処理し、あげく重油をかけて燃やしているのだろう」という問いは、じつのところ僕自身もしばしば考えること。

「糞は、きちんと作法に則って大地に還せば、地球上の動植物の命の循環にとっての宝物、贈り物とすることができる」と熱く語る伊沢さんのトークは、実に刺激的であり、また説得力のあるものでした。

トークの中で、キノコの美しい写真をスクリーンに映し出しながら、「これは僕が写真家だった時に撮影したもので…」と、写真家という肩書きを「過去形」で語られていたのが、小さな衝撃でもありました。


■9月24〜25日
苫前町で写真絵本WSおよび講演(既報)。


■9月30日(午前)
早朝4時に起き、身支度をして一路札幌へ。午前中に、札幌の児童文学作家の升井純子さんと連れ立って、市内の某小学校へ。その学校が取組んでいる恒例行事がとても面白い、と以前升井さんに教えられ、僕もぜひその様子を詳しく知りたい!と学校を訪問することにしたのです。

升井さんの書籍(Amazon)

校長先生、教頭先生に快く出迎えてもらい、いざその取り組みの「現場」へ。いやあ、実に興味深い。これは、いい!

ここではあえてその取り組みの内容には触れずにおきますが(もったいぶってすみません…)、そのうち“何かの形”でご紹介できるかも。期待せずに、でも、ぜひその時をおまちください!


■9月30日(午後)
夕方、「レストランのや」で、生花・森直子+馬頭琴/のど歌・嵯峨治彦+写真/詩朗読・小寺卓矢の三つ巴異色コラボライブ「Feel the Root〜風と光の花」でした。(一部、引用で既報)

イベント告知ページ(すでに終了)
https://www.facebook.com/events/749603015181167/

15時過ぎに会場に入り、森さん嵯峨さんとセッティング。出演者自身、全く未経験の組み合わせでの前代未聞コラボライブなので、会場レイアウトやライティングなど、全くの手探りで一つ一つ会場を作っていきました。

視覚と聴覚、動と静、動く時間と止めた時間、ナマものと複写物、3Dと2D---とにかく色々な要素が複雑に絡みあうコラボレーションとあって、僕自身、当日になってもまだ、このイベントが一体どんな風に一つの場を作るのか想像もできません。

でも、その一方で僕は大いに安心していました。タイトルが示す“Root”(根源)の部分では、それぞれがしっかりと重なり合っていることがわかっていたからです。多分、森さんも嵯峨さんも同様だと思います。

で、実際に開演してみらた、その場の、その空気の、面白いのなんの!(出演者である我々自身が一番楽しんでいたのでは…との噂もあり…)

要素が多様で複雑な分だけ、「重なり合う」ことの醍醐味は増すのかもしれません。音と声と光と影と色と花と、そして人間の息づかいと。

ライブ後のクロストークの時間にもお話ししましたが、僕には、僕の写真に写っている森の草木たちが本当に“楽しそうにしている”ように見えて仕方ありませんでした。

ご来場いただいたお客様にもその重なりを楽しんでいただけたとしたら嬉しいです。そして、もし思いが叶うなら、ぜひまたどこかでこの醍醐味を多くの人に堪能していただける場を設けたいです。

まずは、ご来場いただいた皆様、また企画実現のために力を貸してくださった皆様、ありがとうございました!!!!!

森直子さんのブログ報告
http://www.harufds.com/2016/10/01-live/

嵯峨治彦さんのFB
https://www.facebook.com/haruhiko.saga


■昨日、今日
仕事で、帯広市内の中学校2校の文化祭の撮影。毎年のことですが、中学生たちの、思春期独特の恥じらいやユルさと、そこに同居した熱さと懸命さに、びしびしと心打たれます。

特に今回は、演劇部が演じた舞台の完成度(というか、真剣度)の高さに、非常に大きく刺激を受けました。

真剣にやるべき時に、本当に真剣にやると、それを受け取る人もやはり真剣になります。それは本当に「いいこと」です。どうも、ありがとう、みんな。