札幌・3日目

今日、今回の札幌滞在で果たすべき大きな務めを終えた。あす、新宿へもどる。
本当はもうしばらくこのまま札幌にとどまって事の成り行きをしっかり見守らなくてはならない立場なのだけれど、東京での初めての個展という、自分自身にとっての非常に大きな節目を迎えている現状にあっては、心苦しくも、僕以外の人間にその役割を変わってもらうことも致し方ないと判断し、東京へと戻ることにした。本当に心苦しいのだけれど…。
今回果たした「用事」が何であったのかの詳細は、相変わらずここには書けない。でも、今回は本当にいろいろ考えた。その用事を生んだ根本原因自体のもつ大きな意味合いもさることながら、それに関わる自分自身の在り方をさまざまな視点から考えなくてはならぬ状況に自分がいまあるということを、強く意識する。
年齢を重ねるということ、家族と共に生きてゆくということ、一人の人間として生きてゆくということ、そして、仕事と生活のこと。これら全ての命題において、自分はいま新たな段階を迎えたのだという実感が強くある。
これはきっと、世のほとんど誰もが踏みしめてゆく人生のステップなのだろう。しかし、それを通り越すときに、自分のうちに何が新たに生じ、逆に、何が失われてゆくのか――。それをいま自分は目の当たりにしようとしている。それが、じつは楽しみであり、同時に、恐ろしく怖い…。とても複雑な心境でいる。
とにかく、あす札幌を後にすることは決めている。ゆだねるべきところはゆだねて、新宿へもどろう。