蔦の森、田代平

数日間の青森撮影行から戻りました。
「撮影行」といっても、滞在していたのはほぼ一カ所。前の日記にも書いたとおり、奥入瀬渓流近くです。
観光地として名高い奥入瀬渓流ですが、その周辺には、国内第一級のブナ林が広がります。
僕は、なかでも奥入瀬渓流をさらに北(八甲田山方面)に上った「蔦温泉」周辺の通称「蔦の森」が一番のお気に入り。これまでも何度か足を運び、その懐深い森の中で撮影をしてきました。
今回は、ちょうど台風4号が日本列島を北上していたタイミングに当たり、連日雨中での撮影となりました。この時期のブナ林を撮影するには、じつはかなり”好み”なコンディションでした。
ボリューム感と広がりのあるブナ林を、ゆっくり歩きました。
ブナのみならず、トチノキ、カツラ、イタヤカエデなどの高木、オオバクロモジやヒロハツリバナなどの中低木、林床にはズダヤクシュやマイヅルソウなどの草本のつややかな緑で森が溢れています。
森の所々で、ほのかな甘い匂いを感じ、足を止めます。高い梢に咲いたホオノキの花の香が、そぼ降る霧雨とともに、そっと鼻先まで降りてきたのでしょうか。
至福のひとときです。
滞在中には、地元でネイチャーガイドサービスを展開する「ノースビレッジ」のKさんはじめスタッフの皆さん、また東京の写真愛好家でやはり蔦の森をこよなく愛するOさんら、気の置けない方々とひさびさの再会を楽しみました。
大町桂月と縁の深い名宿「蔦温泉旅館」の小笠原専務のご配慮で、お宿の一室を会場に、夜を徹しての「ブナの森談義」に花を咲かせました。
その詳しい内容はここには書き記せませんが、きっと森好きの方なら、ひとたび「蔦の森」を訪ねさえすれば、この森が夜を徹して語るに値する底なしの魅力をもつことは容易にお分かりいただけるでしょう。
まったく、素晴らしい森です。
以下、今回の撮影行にて撮影した写真の一部です(蔦の森と、一部田代平)。
ブナ ブナ
クモ クモ
エンレイソウ エンレイソウ
ホオノキ ホオノキの若葉
オオカメノキ オオカメノキ
若いブナ 若いブナ
濡れたブナ 濡れるブナ
ユズリハ ユズリハ
20120622_0265__DSC3759.jpg カエデの若葉に虫こぶ
ブナの実生 ブナの実生