道新記事

■北海道新聞朝刊の「発信2010」に現在連載中の「奮闘 小さな図書室 苫前町公民館」が、良い。
■タイトル通り、図書”館”ではなく”室”という小さな規模での運営を行うマチの図書館が、様々な工夫をこらしながら魅力ある社会教育・文化情報発信の拠点として機能している、その奮闘ぶりを紹介する記事だ。
■記事中で司書さんが語る「助成金がなかったら、何もできませんよ」との言葉どおり、実際には、各地どこの自治体も慢性的な「金がない」状態におかれており、苫前においても、町の予算でまかなえない部分は様々な外部助成金や補助金をあちこちから集めて事業運営に充てているという。
■行政が限りある財源をどう割り振るかというときに、社会教育よりは産業振興や福祉に…という選択をとらざるを得ない現状は、まあ致し方ない。
■でも、苫前の町教委社会教育課長の次のような言葉は、その「致し方ない」という消極的態度に一石を投じてくれる。
「予算がないからと縮こまっていたら、視野も発想も広がりません」
■予算があるかないかを云々する以前に大事なのは、そう、「視野や発想を広げることを欲する」という、主体の”意思”だ。
■記事中には、司書・安藤麻里さんの発言として、次のようなことばが紹介されている。
「前々から(講師の)話を聞いてみたかったんです」
「温めていたアイデアを実現するチャンス」
「読み聞かせは高齢者向けにやっても面白いよね」
「図書室はいつも何かやっていると思ってもらいたい」
■どのことばも、根底にあるのは「こうありたい。こうしたい。」という”意思”と”意欲”だ。
■“意思/意欲”を基点にしなければ、何も物事は始まらない。
■そんな至ってシンプルかつ当然な物事の道理を、しかし、この記事に垣間みる苫前図書室の取り組みは「そこが肝心!」と再認識させてくれる。
■やりたいと思うか、思わないか。その思いが、本気かどうか。”熱”を帯びた「わたしの本気」かどうか。
■手続き論、組織論、方法論…理屈を並べて難しい顔をするまえに、まずは、それをやってみた先のビジョンを思い描いて、「うわ、これやったら、素敵なことが起るかも!」と想像し、ニヤニヤするところから始める。
■多分、その想像力こそが”意思”と”本気”を生み、転じて現実的な「創造力」となっていくのだろう。
■想像力。ヒトをニンゲンたらしめる根源のちから。
■普段の生活にも、地域のことにも、また「平和」のためにも、フルに活かしたいものだ。