不定期日記

アーサー・ランサム「ツバメ号とアマゾン号」(岩波書店)

最近乱読状態が続いているのですが、
寄り道しながらも次に読了したのはこれ。
アーサー・ランサム「ツバメ号とアマゾン号」。
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これ、素晴らしい。もっと早く読んでおけばよかった。
とにかく、登場するひとびと、彼らが活動するフィールド、
そのどちらの描写もが、ほんとうに気持ち良い。
空想上の身体的な疑似体験という意味でも、
人物への感情移入というような心理的な意味でも、
じつに、気持ち・心地が良い。
主要登場人物の一人ひとりそれぞれのことを、それぞれに「大好き」になります。
それどころか、登場する物、地形、気象条件さえも「大好き」になります。
なので、本の最終盤になり、1ページ1ページと終焉に近づいてゆくにつれ、
彼ら彼女らやその過ごされた世界・時間との「お別れ」が本当に切なく感じられました。
(でも、シリーズ続編でまた会えるのですね)
おすすめです。