不定期日記

審査/塾

投稿連投。
昨日今日は、札幌へ行っていました。
用事その1は、道民の森フォトコンテストの審査。
北海道当別町にある「道民の森」では、昨年度からフォトコンテストを催しています。利用者の方々に「道民の森の魅力を伝える写真」を撮影・応募していただき、その中の秀作を表彰するというものです。僭越ながらも僕は審査員のメンバーに加えてもらっています。
しかし、自分以外の方が撮った写真を「審査」し「選定」するって、なんて大変なのでしょう!
コンテストにはねらいや目的がありますから、それに即した一応の審査基準があります。その基準に照らして審査をし、表彰に値するものを選び出せば、それでいいのです。
しかし、そうはいうものの、写真一枚一枚には応募してくださった方々の撮影意図、美意識、思索が込められていて、当然のことながら、同じものは一つとしてなく、かつ、それぞれがそれぞれに独立した「作品」です。言わずもがなですが、その作品との向き合い方、価値判断の切り口によって、いかようにも優劣の位置付けは変わってきます。「選ぶ」というのは、本当に悩ましい。
今回の審査も、審査員一同、大いに苦渋を覚えるものとなりました。僕も、胃が痛くなりました。でも、ちゃんと選びました。
今年の審査のなかで大事にしたのは、「道民の森ならでは」という要素が写真から感じ取れるかどうか。フォトコンテストと銘打っていますので、写真の巧さやビジュアルインパクトも大事なポイントなのですが、でもそれ以上に、その写真を見た人が「道民の森に行くと、こんな価値や体験を得られるのか!」と期待を抱くことができそうかどうか、その点を最大限重視しました。
なので、今回の受賞作は、もしかしたら一般的なネイチャー風景フォトコンテストでは選ばれることがないかもしれない作品かもしれません。でも、審査員の一人として、僕は、それでいいと思っています。
12月中には道民の森ホームページで入選作の発表があるようです。受賞者の方々、おめでとうございます。でも、選に漏れた方々も、どうぞがっかりなさらないでくださいね。本当に素敵な作品ばかりでした。
札幌で果たした用事その2。学習塾Yの授業風景撮影。
この塾は、僕がまだ十勝に引っ越す前、かれこれ20年近く前ですが、札幌で独身時代を過ごしているときに2年ほど働いていた塾です。元職場。
当時、写真家を志してはいたものの、その方面での仕事も一切なく、それどころか日々を暮らすカネもなかった僕が何とか糊口をしのげたのは、この塾で働かせてもらったおかげでした。
塾長でありオーナーであるKさんには、もう本当に、頭があがらないくらいお世話になりました。いろんな意味で“食わせて”もらいました。僕のこの肉体の何分の一かは、間違いなく、Kさんのおかげで出来上がっています。
なので、札幌に出る折には、その後何とか生き延びている僕の近況報告を兼ねて、塾にKさんを訪ねます。で、仕事として、塾のチラシやホームページに掲載するための写真の撮影もさせてもらいます。要は、いまでも“食わして”もらってるわけです…笑。しかし、微力とはいえ、自分の職能でKさんの塾に貢献ができることが、嬉しいです。
昨日は、中1生と中3生が学んでいました。中3生の方は、やはり時期的に「受験間近」の緊張感がそこはかとなく感じられますが、中1生の方は、なんというか、まだまだめんこい。ほんとに可愛いヤツらです。塾長名物(?)の「愛のヘッドロック」を食らいながら、きゃっきゃと笑いながら楽しそうに勉強していました。いい写真が撮れました。