不定期日記

観た「NHKスペシャル〜私たちのこれから♯不寛容社会」

録画しておいた「NHKスペシャル〜私たちのこれから♯不寛容社会」を先ほど見た。
いわゆる「炎上」現象や「ゲス私刑」「不謹慎叩き」に象徴されるような不寛容な世相を、
主にインターネットミュニケーションの功罪を軸に識者やゲストが論じあっていた。
https://www6.nhk.or.jp/special/detail/index.html?aid=20160611
観ていて、ネットのことやコミュニケーションのあり方のことなど、いろいろ感じることがあった。
じつはちょうど昨晩、遅ればせながら養老孟司著『バカの壁』を読了したところだったので(一体、何年前の本ですか…笑)、
そこでも主題とされていた「人と人とが分かり合うこと」について、
なるほどそうだよな、と認識を深める部分が多かった。
ただ、番組の最後で一番強く僕の心に残ったのは、
そうしたゲストたちによる議論への感想とはまた別のものだった。
それは、
「そうしたメディア経由のコミュニケーション不全から生じる社会の不寛容さを本当に問題視しているのであれば、
マスメディアたるNHKがまず第一にやるべきことは、
たとえば、視聴者からこの生番組宛にひっきりなしに届く無数の“ご意見ツイート”の文言を
ニコニコ動画のコメントよろしくただダラダラと画面の右から左へと流しては消し流しては消しするという、
いわば“ことば垂れ流し・ことば多量消費”的な演出、
もしくは“いま、繋がれてるかも”という錯覚ないしは幻想に頼った演出を止めることではなかろうか…」
という、ある種のもどかしさだった。
番組をご覧になった方にしか分からない投稿で、すみません…。
再放送があればぜひごらんください。
テーマ自体は、とても大事なテーマかと思いますので。