「1+1=2って、なんで? それ本当?」
と、子どもたちがピュアな目をしながら大人に向かってズバリと問うことがあるそうですね。
きっとそれは「真偽を証明してほしい」などということではなくて、
「常識」や「前提」、“約束事としてこういうふうに決めておこうね”という「定義」、
または「何かを定義すること」そのものに対して
問いを投げかけるということなのかもしれませんね。
問われる方としては、正直「めんどくさいこときくなよ…」と思うけど、
めんどくさいことであるからこそ大事なことかもしれないなぁとも思います。
…と、昨朝、洗濯物を干しながら、そんなことをぼけーっと考えているうちに、
ぼくは、ハタと思い至りました。
そういえば「ぼく」よ、お前、1+1=2どころか、
そもそもの「1」や「+」、または、「=」なんてものに対して、
一度も問いを立てたことがないな。
・・・・・
ある童謡を思い出しました。
うちのこどもたちも、森みゆき“おねえさん”の歌声で何度も聞いている歌です。
そうか、この歌詞を書いた人は、
オトナのクセに、きっとそういうことにめんどくさがらず問いを投げている人なのですね。
明らかに「めんどうくさい類」の人種といってよいでしょう(笑)。
しかし、大事な大事な人種だと思います。
以下、引用・・・・・
いち(谷川俊太郎・作詞)
いちってね
つまりぼくがね いちなのさ
ぼくは せかいで ひとりきり
いちってね
つまりママがね いちなのさ
ママは せかいで ひとりきり
いちってね
つまりきみもね いちなのさ
ぼくと きみとで 2になるよ
いちってね
だけどちきゅうは ひとつなの
ぼくと きみとで てをつなぐ
いちってね
だからはじめの かずなのさ
ちいさいようで おおきいな
以上、引用・・・・・
でも…
この詩のことばを吟味しているうちに、こうも思えてきます。
きっとこの詩をさえもバッサリと一刀両断の“返り討ち”にするようなさらに大事な問いを、
胸の内にぐっと秘めている子どもたちが、津々浦々にたくさんいるんだろうなぁ、本当は。
・・・・・
では、今日の洗濯物を干します。
予報では、十勝は終日晴れ、25℃になるそう。
庭のイチゴもさらに赤くなるでしょう。
嬉しいなぁ。