不定期日記

嵐に香る

台風、各地に大きな爪痕を残しましたね。
みなさんの地域では、大変なことはなかったですか?
昨夜の芽室町は、雨こそ降っていなかったものの、強い風が吹き荒んでいました。
外でびゅうびゅうごうごうと風が吹くたびに窓がガタガタと鳴ります。
先日張り替えたばかりの物置の屋根や、
庭に置いてあるいろいろな物が風で吹き飛ばされていないか心配で、
確認のために時々庭に出ました。
幸い、吹き飛んでしまったものもなく、心配するようなことは何もなさそうで、
ああよかったとほっと一息ついたとき、おや…?
風の中になにやらとてもいい香りを感じます。
青く、それでいてほのかに甘い香りです。
それは、バジルの香りでした。
春先に庭に植えられたまま、
たいして活用されることもなく放っておかれた我が家のバジルたちが、
わさわさと風に揺られ、葉をこすりあわせることで、
そっと芳香を放っていたのです。
風が孕むハーブの香が、びゅうびゅうゴウゴウという不安な音の中で、
やわらかに拡散し、ぼくの鼻に届きます。
夜の庭の暗がりの中に、不意に鮮烈な色彩を視たような気がして、
なんだかとても不思議な思いになりました。
・・・・・・・・・
よし、今週末は、いっちょバジルペーストでも作るかな。
やったことないけど。