不定期日記

「いのちの政治学~コロナ後の世界を考える(前編)」

素晴らしい対談。これもまたぜひみなさんにご紹介したい。お読みください。
 
「いのちの政治学~コロナ後の世界を考える(前編)」

1ページ目から2ページ目冒頭にかけて展開されている日独政府のリーダーシップの比較と評価については、この対談記事をわざわざ読むまでもなく、2者の間にあるあまりにも大きな「落差」がすでに憐れみすらも誘うレベルで世に晒されてしまっていますので、ぼくにはもう何も言うことはありません。その落差の明々白々さたるや、あのマスクのガーゼの白より明らかです。
 
ただ、そうしたリーダー論を肉付けするために続いて語られる「目と眼」、「言葉とコトバ」、「命といのち」、そして「数と分類による統治」とそれを超えたところにあるものについての対論は、あっさりとしたテキストではありながらも、いまのぼくの心にしみじみと染み入ってくる味わい深い内容でした。
 
 
いまニンゲンは、まず第一に、とにもかくにもコロナウイルスによって顕在化した我々自身の脆弱さと混乱をなんとか乗り越えなくてはなりません。
 
でも、コロナ禍が去ったその先のこと、卑近なリーダー資質論など早々に超えたえたその先の「我々自身がいかによりよく生きていくか」ということをも、いまから丁寧に粘り強く、こうした言論によって、また言論以外の表現活動によって(すなわち、対論中で言われているところの「コトバ」によって)問い直していきたいものだなぁと思わされました。


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