不定期日記

炭よ。

炭のおき火が、大好き。なんて美しいものごとかと思う。(iPhone写真じゃその美しさの1/10も写らないのが悔しい…)

考える。
おき火の何が美しいのか。
おき火の何に、ぼくはこころ動かされるのか。

それが「紅い」からだろうか。
それが「闇を灯す」からだろうか。
それが「あたたかい」からだろうか。
それともそれが、わずかな灰しか残さずに「消え失せる」からだろうか。

うーん、そのいずれもが、ああ美しい、と思う。

黒々と重たくそこにあった「確かな物」である炭塊が、酸素と結びつき、光に化け、熱に化け、気体に化ける。容易には量ることも定位することもできぬものへと、見事に。

そして、気体となった炭素たちのその後もなお、美しい。

彼らは海に溶け込んで、世界の青の一部になる。
彼らは草木に溶け込んで、世界の緑の一部になる
そしていつか、わたしやあなたの紅(あか)にもなる。

美しいなぁ、炭よ、おき火よ、光よ、熱よ。
なんて貴く美しいのか、二酸化炭素よ。