■ゴールデンウィークの家族4人でのお出かけは、遠出はせずに近場で。
■娘たちは、鹿追で馬に乗り、清水でもまた馬に乗り。といっても、それぞれ、ほんの短時間の体験乗馬程度。トレイルトレッキングなどはできず。
■でも、たったそれだけの経験であっても、馬の背の高さを知り、そこから見る景色の新鮮さを知り、また、獣の身体の温かさを知り、家畜として人とともに生きてきた動物の神経の細やかさを知ることができたのは、よかった。
■本来自分では御することの叶わぬはずの大型獣とのふれあいに緊張しながらも、娘たちの顔には、なぜだか自ずと笑みが湧き出る。よかった。
■清水では、馬に乗った後、みどりが芽吹き始めた森を散策し、近くの小高い丘に登った。折からの冷たい強風に身体を叩かれるようにしながらも、広々とした十勝平野をぐるり遠望することができた。
■低い雲の切れ間から差す午後の陽が、遠く帯広市街地だけを白く輝かせていた。だだっ広い平野の中、十勝川にかかる十勝大橋がよく目立つ。
■そのずっと左手、鹿追町の方にはうっすらと虹が見えた。虹の向こうに見える山は東ヌプカウシヌプリ。あの裏に、いつかドライブした然別湖があって、逆にその手前には、これもいつかみんなで行った釣り堀がある。予想以上にでっかいニジマスが釣れてしまって、キャーキャー言いながらこわごわ引き上げたっけ。でも、その場で調理してもらった唐揚げは美味かった。
■次に、帯広市街から右手に目を転じれば、芽室町の新嵐山が結構間近に感じられた。いつも年賀状に載せる家族写真を撮っているのはあの麓の森の中だ。
■「そうか、あれが嵐山なら、じゃあ…あの辺が芽室の町かなぁ?あ、分かった!あれが日甜の工場のタンクだ!ていうことは、国道が斜めに走っていて…で、あの四角いのが、JAの建物か!」などと、ふるさとの地勢と暮らしの位置関係を親子で確かめ合った。さて、我が家は、どの辺かな。我々は、どこで生きているのかな。
■近場で過ごしたゴールデンウィーク。ほんとうは、娘たちは遠くの行楽地へ連れて行って欲しかったのかもしれない。そういえば次女は4月ごろ「USJにつれてけー!大阪で美味しいもの食べたいー!」と言っていたっけ。
■でも、そんな娘たちには申し訳ないけど、僕にとっては、ごく近場で過ごすGWも、すごくよかった。