人間。人の間で生きる生き物。
動物。動く生き物。
つまり、人の間、すなわち「関係の中」で、動くことでしか生を維持できない生き物がわたしたち。
その生き物としての本性(宿命)の中でなんとか形作ってきた生物集団としてのeconomy(経済のやりくり)とecology(生態)のバランス。
その在り方が、“生き物のような生き物でないような”存在であるウイルスによって、根底から問われている。
eco-の語源はギリシャ語の「oikos/家」だという。-nomyは同じくギリシャ語「nomia/秩序・ルール」、-logyは「logos/言葉・学問」なのだそう。
「人の間で動き回ってはならぬ」という、いきもの人間にとっての本質的矛盾を、あえて言葉にして自らに対し宣言しなきゃならないこの事態。
ひととき家にとどまって、これから先に本当に必要となっていく新しい時代の秩序(やりくりの仕方)を自らに問い、そこからしっかり学べ、ということなのかな。
……と、下らないこじつけことば遊びなどしている場合ではない、とは思うのですが、でも、ついこんなことばかり考えてしまいます。
ああ、外は風が強いなぁ。さっき干した洗濯物がいくつか吹っ飛んだ。