今日は道北・中頓別町でのWS! 毎年恒例になって、これで通算何回目? 15名の小学生+2名の大学生が、町内の「鍾乳洞公園」で自然を見つめて創作しましたよー。
今日もみんな、いい作品作ったなぁ。いくつか例をあげましょう。
緑の葉を茂らせた森の木立の遠景写真に「ざわざわ」という擬音をそえたページから始まる作品『いろんな音』。
ページをめくるたびに、森の風物が醸す音の景色が、実に気持ちよい“緩急”で提示されます。音の「動と静」。クライマックスで川が「ざっばーん!」と弾けたあと、ページを繰れば、そこには木漏れ日の中にすっと葉を広げたホオノキの、透明感あふれる静かな立ち姿。なんと気持ちよい読後感。
もう一つ。小学3年生(いや、4年生だったか?)男子が作り上げた名作、その名も『すべてのものには命がある』。
ユニークな行列状に居並んだつる植物の葉や、群生する幾輪ものヒメジョオンの白い花など、森の様々な草花や昆虫を的確なフレーミングで切り取った写真それぞれに、「○○には命がある」のリフレインがそえられて、ページが展開して行きます。
そして最後の見開き。写真は、草丈2m近いヨブスマソウの全身を捉えた縦位置写真です。そこに彼は(ちょっと文言はうろ覚えですが…)「これ全部でひとつの命」とことばを添えました。
生物のパーツや群体が多数繁茂する様子から「生命をもつこと」を説き起こしてきて、しかし最後の最後には、「一個体の全体性」へ「命」を還元させる、という、おい!なんじゃこの見事な展開は? こんなイカした終わらせ方、誰に教わった?!
……と、まあ、例のごとく、語りだしたらきりがない名作が目白押しでした。まいったね、今回も。
子どもたちが左様に“いい仕事”してくれたこととはまた別に、今日もうひとつ特別に嬉しかったのは、中頓別教育委員会と連携して毎年子どもたちのサポートに入っている道教育大旭川校の学生さん2名も、サポートの傍で自身の作品をそれぞれ見事に仕上げ、最後に皆の前で発表してくれたこと。
Mさん、Nさん、ありがとう! 子どもたちへのサポート、ほんとに助かりました。そして、お二人の作品も、瑞々しくてよかったよー!
ということで、今年もやっぱり、じつに幸せな「なかとんWS」でした。みんな、また会おう!
余談:
なかとんのウワサのお菓子屋「中野商店」、行ってきました! 札幌から地域おこし協力隊員として中頓別に赴任した20代青年中野さんが、隊員卒業・定住して開いたお店。地元で長く愛されてきた老舗「とらや菓子店」の店舗跡で、その志を一部引き継ぎながら、若い感性で美味しいお菓子を作ってます。
https://pucchi.net/hokkaido/closeup/nakano-shoten.php
お近くへお寄りの際は、ぜひ訪ねてみてくださいね!
(中野さんのお母様が「母心」というブランド名で製造販売されている和柄がまぐち財布も陳列されてて、それも素敵だった! 欲しかったな、青い菊文が涼やかながまぐちカード入れ……笑)